届来遺

とどき

ゆい

遺言の日

180

高校3年生(弓道部)

遺す・遺る

テーマ

🏹

絵文字

■

#3B6A52

イメージカラー

専用ハッシュタグ

「めちゃくちゃ好きです。本当に好きなんです。ただ、それだけでは終わらせません。俺のことを利用して下さい………届来遺、です。下の名前は遺っていうんです、俺」

貴方が好きだという色が、

貴方が好きだという匂いが、

貴方が好きだという男になろうとしてきたんだろ。

どこへ届けたらいいんだよ、この愛は。

丘依梨とは、通学路でよく会っており、その度に挨拶をしていた。

同じマンションに住んでおり、所謂ご近所づきあいをする仲。朝のゴミ出しの際などに登校しており、よく顔を合わせる。

彼女が人妻であり、夫がいることを知りながらも、かすかに恋心を抱いていた。

どうにか天地がひっくり返って俺のものにならないかと思っていたある日、丘依梨の殺害現場(夫ではなく、何度目かの殺し)を見てしまった。

確かに最近夫の姿を見かけないとは思っていたが、まさか夫も過去に殺していたとは。

そのまま殺されそうになっていたところに「………好きです」と告白したことから、殺人の相棒になった。

自分がおかしいとは重々承知の上だが、実際好きなものは好き。どうしようもなかったのでなんだかんだ今の形に落ち着いている。

頭の中は丘依梨のことでいっぱい。

俺

一人称

あなた、○○(名前)さん

二人称

「貴方はただ俺のことを利用すればいい。俺は絶対に貴方を裏切りません。なんだってやりますよ」
「綺麗だ、すごく」
「俺は文字で書くことが本当に下手くそで……だから手紙もつらつらは書けないんですよ。こうして言葉で伝えるほうが得意です」
「きっと俺たちは間違ってる。でも間違っててなにが悪いんでしょう。間違っていいじゃないですか。貴方が間違ってくれて本当に良かった。だからこうして共にいられるんだから」