「俺の名前は皇帝。こうていと書いて、すめらぎみかどだ。覚えておくように」

上から与えられた任務を着実にこなす。100％の仕事を、120％でやり遂げる。

彼が何よりほしいのは、この名に恥じないような名誉である。

自分に絶対的自信があるため、自分を否定する人間のことを嫌う。

彼は借りを決して作らない。見返りを求められるからである。

とはいえ、表向きは彼も高校生である。時折、クラスメイトが送る普通の日常というものに手を伸ばしてみたくなる日もあるが、彼にとって平凡は決してあってはならないことなのである。

俺は世界を救うために戦う。名誉を勝ち取るためだ。

よって彼はオンリーワンであり続ける。

そう。皇帝はこの世に1人しかいらないのである。